タモリ倶楽部で話題の「地理人」による、初の単行本。
子どもの頃の手描き地図から、Googleマップさながらの空想地図まで。
ありえないほどリアルな空想都市へと、みなさんを案内してくれます。
カラー図版多数。
未だかつてない都市論が体感できる、ソーシャルデザインの世界!
地図好きや、電車の路線図を眺めたりするのが好きな人、看板やロゴ、人の流れを観察するのが好きな人におすすめです。
[目次]
序──「未日常」のフィールドワーク
1 日常トリップから、空想地図を作る
引っ越してできた日野の日常圏
バスから見えたとなり町の重心
鹿児島市にあったもうひとつの日常
鹿児島で身につけ始めた「未日常」感覚
自分で路線図や都市地図を描いてみた
都市調査で、空想地図が都市地図に近づく
友人との合作でできてきた空想都市
通学路のリズムを妄想路線で刻んでみる
八王子のアーカイヴから都市をシミュレートしてみる
人工都市、多摩ニュータウンを"見ては去る"
多摩センターを勝手な空想で描き直してみる
都市空間を空想すると、自分が見えてくる
空想地図は、A4から模造紙に
Gallery 1──空想都市「中村市」改訂の歴史
2 想像力で描く 空想都市の生態系
「Illustrator」でトレースして、地図をデジタル化する
「中村市」の現況と周辺を空想(シミュレーション)する
空想都市の点と線の拡がりを描く
空想都市をバス・トリップで巡ってみる
空想トリップへ出かけよう!
中村駅周辺を歩いてみる
都心から郊外への鉄道──中村駅から熊殿駅へ
東側の丘陵住宅地──矢萩台・紅葉丘・玉津台
中村市の中心地──平川市街地
城下町からニュータウンへ
計画都市の中心地──新中村駅
西中村ニュータウンの団地群
ちょっとした孤島──入山田団地
那田沢ニュータウンへ
那田沢ニュータウンの「ゆるさ」とは
団地や農地から、また猥雑とした街へと向かう
生活感の交わるカオス──出ノ町
バス・トリップを終えて
路線の「線」のストーリーを束ねる地図作り
Gallery 2 ──中村市──地図の裏側を覗いてみる
3 人間社会フィールドワーク──外から空想地図を読む
まちづくりを求めて
「東京都心=山手線という権威」への鬱屈
東京嫌いの、東京処世術
普通列車で、地方都市の日常をトレースしていく
路線バスで住宅地を眺めて、都市をつかむ
地元郊外目線で、福岡の都心(天神)を見る
大阪の立川を探せ──郊外の都心探し
簡単な日常化の方法──住環境調査と商業環境調査
地図を「距離のモノサシ」で身体化する
距離のモノサシと、適した地図
地図を「人口のモノサシ」で身体化する
都心と郊外を合わせた「都市圏」の考え方とは
首都圏という巨大都市圏を嚙み砕く
100万人の地図──首都圏を、100万人のかたまりで見る
100万人の地図──京阪神を、100万人のかたまりで見る
地図を「移動のモノサシ」で身体化する
データは視覚化すると、身体化しやすくなる
都市は、多種多様な人びとの総体である
まちづくりの専門家と地元民の視点の違いを知る
人間社会フィールドワークを拡げて、自分と他人を観察する
地理好きで、空想地図を描く私は何者か──地図作りを中断する
空想地図の再発見──意外なところで空想地図が反響を呼ぶ
空想地図は人びとにどのように映るのか
空想地図、架空地図を描く人びと
空想地図で、日常のフィールドを拡げよう
Gallery 3 ──[地理人式]全国のつかみ方
あとがき
出版社 : 白水社 (2013/11/2)
発売日 : 2013/11/2
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 160ページ
ISBN-10 : 4560083274
ISBN-13 : 978-4560083277
状態:良い